あるドキュメンタリーをみて
本当に悪魔が人の姿をして操る様を見た気がしました。

「白昼の誘拐劇」ネットフリックス

舞台は1970年代
アメリカアイダホ州の田舎で起こりました。



皆が家族のような優しい街。
鍵をかけるなんてこともしないほど、美しい街。

そこに悪魔が忍び寄ってくるのです。



彼らにとってきれいな魂が汚された感情はごちそうです。

ここはごちそうの宝庫だったのかもしれません。



そこで起こったのはおぞましい
一人の児童性愛好者でサイコパスで
頭のいい男による長い長い事件でした。




彼は当時12歳のジョーという少女に狙いを定め
まずは両親から誘惑をして
家族を崩壊させようとします。



そもそも人を疑ったことのない人々ですから
騙すのなどたやすい事でしょう。





何とか思いとどまった両親でしたが、
今度はその毒牙は直接彼女を洗脳し、
孤立させようとしていきます。




一家は彼のたぐいまれな頭脳に決定打を打てず、
16歳になり、彼の興味が薄らいだ頃まで
洗脳をといてあげることができませんでした。




事実を知った結果

家族は一丸となり、彼との事件を出版し、
児童虐待と洗脳について講演にまわり、
自分たちの罪を語ることで彼を追い詰めていきます。



愛する娘が
40歳の隣人に人生を汚されていたと
気づけなかったご両親の苦悩と自責の念は
計り知れなかったと思います。



そのサイコがご家族の花屋さんを放火させた事件がありました。




私が感動したのは、お父様の言葉でした。

サイコを怒らした自分の責任だと
怖がる娘たちを抱きしめて

燃え盛る大事な店を見ながらこうおっしゃったのです。

「私の大事なものは今この腕に抱えているものだけだ」

きっとその時天使は微笑み、
悪魔は舌打ちをしたのだろうと思います。



それからドキュメンタリーの最後
お父様がこうおっしゃっていました。


たくさんの間違いの中にでも正しき行動もあった。
私の原動力は娘への愛だった。

それがすべてだったと。そして生き抜いたのだと





この瞬間にきっと悪魔は負けを認めたと思います。



実際に高齢になった彼を
再び収監できることになったとき、


彼は服毒自殺を図り、絶命します。


どんなに罪を犯しても、重ねても、後悔しても、

最後は「愛」が勝つ!(どこかの歌ですね)



長い長い闘いですが、
今もご両親はその贖罪を続けておられるのだと思います。



愛しい家族と一緒に。